自宅をこだわりのオシャレな部屋に仕上げたいのに、「なぜか理想的なイメージから離れてしまう……」とお悩みではないでしょうか。住空間をオシャレに演出するには、ちょっとしたコツが必要となります。空間作りのポイントを押さえて、アイテム選びやレイアウトなどに工夫しながら、調和のとれた素敵な印象の部屋を目指しましょう。
この記事では、オシャレな部屋を作るために、インテリアテイストの種類からアイテムの選び方まで、基本的な情報をお伝えします。また、おすすめの家具もご紹介するため、家具選びに迷ったときはぜひお好みのテイストからチョイスしてみてください。
オシャレな部屋の作り方
初めに、オシャレな部屋作りのポイントを解説します。部屋作りでは、単に自分のお気に入りの家具やインテリア小物を集めるだけでなく、以下のテクニックを意識しましょう。全体の雰囲気を洗練された印象に仕上げやすくなります。
部屋のテイストを統一する
オシャレな部屋を作るには、まず部屋のテイストを統一することが大切です。家具や小物のテイストを揃えることで、全体の雰囲気にまとまりが生まれ、雑多な印象になるのを避けやすくなります。そのためにも、最初に決めたテイストに沿って相性の良いアイテムを集めて、インテリアに統一感を出すと良いでしょう。なお、代表的なインテリアテイストの種類は後の見出しでご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
テーマカラーを決める
オシャレな部屋に仕上げるには、色数を絞ってバランスを取るために、テーマカラーを決めましょう。配色の際に意識したいのが、「インテリアの黄金比率」と呼ばれる色の配分です。ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの3色に絞り、以下の配分を目安に取り入れましょう。その反対に、色数が多いとまとまりがない印象になるためご注意ください。
| 部屋全体に占める割合 | 取り入れる場所の例 |
ベースカラー | 70% | 床、壁紙、天井など |
アソートカラー | 25% | テーブル、ソファセット、チェア、ラグ、カーテン、テレビボード、サイドテーブル、チェストなど |
アクセントカラー | 5% | クッション、絵画、インテリア小物など |
部屋の内装や家具の色が上記のバランスとなるように、3つの色を取り入れます。ベースカラーはホワイトで統一することで、スペースを広く見せられるでしょう。アソートカラーは、部屋の中でも特に目立つ大きめのインテリアに取り入れます。一方で、アクセントカラーは小物を使って取り入れてください。
生活感を隠す
部屋をオシャレに見せるには、生活感を隠す工夫をしましょう。特に、部屋じゅうに多くの物が散乱している状態は生活感が出やすくなります。収納家具を活用して物をしまったり、こまめに整理整頓して余計な物を置かないように気を配ったりして、清潔感のある部屋に仕上げましょう。そのためにも、十分な量の収納スペースが欠かせません。多くの物を保管したいときは、壁面収納を活用して部屋をすっきりと見せながら十分な収納スペースを確保するのも一つの手です。
ゆとりを持たせる
ゆとりのある空間作りを意識すると、開放感が生まれて部屋がオシャレに見えます。その反対に、部屋や収納家具に物を詰め込みすぎると、余白がなく窮屈さや圧迫感が生じてしまうためご注意ください。たとえば、部屋全体の家具の高さを抑えると、視線が下がって空間が広々と見えます。また、サイドボードやオープンラックなどの収納家具に物をしまう場合は、目安として8割が埋まる程度にとどめると、すっきりとした印象になるでしょう。このように家具の配置にゆとりを持たせるのは、動線が快適になるというメリットもあります。
オシャレを演出するテイストの例
ここでは、部屋をオシャレに演出するインテリアテイストを厳選してご紹介します。各テイストの素材感や色味、飾り方のアイデアを参考にすると、簡単にオシャレな空間が完成します。魅力的なテイストの中から、自分の理想のイメージに合うものを見つけてみましょう。
北欧風
ヨーロッパ北部で愛される、ナチュラルで明るいインテリアテイストです。日照時間が短い北欧の地域では、長期間にわたり家の中で快適に暮らせるように、温かみのあるスタイルが普及しました。m木材やファブリックなど自然素材が主役となり、オシャレで居心地の良さを感じやすいことから人気があります。
ホテルライク
まるでホテルを思わせるような、日常を離れたリラクシーな雰囲気のインテリアテイストです。高級感やくつろぎを演出でき、高級ホテルやリゾートホテルが好きな方におすすめします。観葉植物を取り入れたり、空間を広々と見せる配置を採用したりすることで、開放感が生み出されます。
アーバン・モダン風
都会的な落ち着きを感じさせる、スタイリッシュな雰囲気のインテリアテイストです。装飾の少ないシンプルで直線的なデザインや、無機的な質感の素材を取り入れることで、シックな印象に仕上がります。色数が少なく、ブラックやブラウンを基調としたダークトーンによる重厚感が特徴です。
ヴィンテージ
長い時間を重ねたアイテムが醸し出す味わい深さが魅力のインテリアテイストです。あえてダメージ感や色落ちを生かし、年代を感じさせる家具を取り入れることにより、クールなのにどこか温かみを感じる雰囲気に仕上がります。ユニセックスな雰囲気の部屋がお好みの方にぴったりです。
和モダン
日本伝統の和の要素と、スタイリッシュなモダンデザインを掛け合わせたインテリアテイストです。主に、藤・竹・ラタンなどの素材や、格子などのデザインを取り入れた家具を配置するといった特徴があります。和室に洋風の家具を取り入れるほか、洋室に低座椅子や和紙を使うなど、和洋の組み合わせにより独特のバランス感覚が生まれます。