モダンとは?
お部屋の内装や間取り、配置・配色などでお悩みの方は、モダンインテリアを取り入れてみることもおすすめです。ここでは、リビングや寝室、ダイニングなどの部屋作りに役立つ、モダンインテリアの特徴や魅力をご紹介します。
モダンの意味や歴史は?
モダンとは、「現代的」「近代的」などの意味を持ちます。この概念は、18〜19世紀の産業革命時代に端を発します。産業革命を機に工場が急速に増え、機械で作られた製品が世の中に普及しました。この時代の変革により、人々の生活や考え方が大きく変化し、それがモダンという概念の形成につながったといわれています。
モダンインテリアとは?
モダンインテリアとは、モダンの要素を反映させた近代的なインテリアのことを指します。都会的で現代的、そして美しさを追求したスタイリッシュな印象が特徴であり、人気を集めています。シンプルで清潔感のあるシャープなデザイン、無地のモノトーンカラーを基調としたクールな色合い、家具の直線的なフォルムなどが特徴です。シンプルさを追求したシンプルモダンや、レトロな雰囲気をプラスしたレトロモダンなどのおしゃれなスタイルも人気があります。
モダンな部屋を作るインテリアの選び方
モダンな雰囲気のお部屋を作るなら、適切な家具選びが肝心です。素材や色などにこだわって家具・小物を選び、おしゃれな部屋を目指しましょう。ここでは、モダンな部屋を作るためのインテリアの素材や色、小物の選び方をご紹介します。
素材の選び方
モダンな部屋作りにおいて家具の素材は重要です。無機質な素材感を活かした家具を選ぶことで、モダンな雰囲気を引き立てることができます。モダンスタイルを演出するためには、ダイニングテーブルやローテーブル、テレビボードなどの家具に、大理石やガラス、セラミック、ステンレス、アイアンなどの素材を取り入れるのがポイントです。無機質で光沢感のある素材は、都会的な雰囲気を底上げしてくれるでしょう。また、余分な装飾を抑えたシンプルなデザインの家具を選ぶことで、さらにモダンな印象を演出しやすくなります。
色の選び方
モダンな部屋づくりのためには、色の選び方にもこだわりましょう。空間に使用する色は、2色〜3色程度に抑えることがコツです。色数を抑えることでスペースに統一感を出し、大人びた都会的な印象を作り上げることができます。インテリアのカラーコーディネートでは、黄金比を意識するとより統一感が増します。黄金比は、ベースカラー7割、アソートカラー2.5割、アクセントカラー0.5割の色使いです。
ベースカラーは床や壁、天井などの面積の大きな部分に、アソートカラーはカーテンやカーペット、ラグなどに取り入れましょう。アクセントカラーは、クッションやインテリア雑貨などの小物に使うことでバランスの取れた色使いを実現できます。
好みの色を使いたいときは、モダンな雰囲気を崩さないように一部だけに取り入れることがおすすめです。差し色として取り入れることで、モダンなテイストを邪魔せずに自分好みの色をなじませられるでしょう。
小物の選び方
小物は、空間のアクセントやモダンな雰囲気の演出に重要な役割を果たします。シンプルで洗練された印象の間接照明やアート作品、植物などを取り入れることで、モダンな部屋の完成度を高めることができます。
また、モダンスタイルと組み合わせたい他のインテリアスタイルを意識して小物を選ぶのもおすすめです。例えば、和風のインテリアと組み合わせた和モダンや、自然素材のインテリアを取り入れたナチュラルモダンなどのスタイルなどがあります。
モダンな部屋を作るポイント
「モダンな部屋を演出しようと思ったものの、なぜか部屋が暗く寒々しい印象になってしまった……」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。モダンなインテリアで統一するときは、全体の色味や家具のテイストなどのバランスを意識することが大切です。ここでは、モダンな部屋を作る際に注意したいポイントをご紹介します。
部屋が暗くならないよう配慮する
モダンな部屋の色味といえばモノトーンが基本ですが、部屋が暗くなりすぎないように配慮することが大切です。特に、濃い黒やグレーの面積が大きくなりすぎると、空間が暗くなりがちです。暗くなりそうなときは、壁紙や家具などに淡いグレーや白色などを取り入れ、色使いを調整しましょう。
例えば、壁紙の色を明るくしたい場合は、原状回復可能なリメイクシートを使って色を変える方法があります。フローリングの色が暗い場合は明るい色のクッションフロアやラグなどを敷くことで、床の印象を変えられます。
また、暗めの色はベースカラーではなく、アクセントカラーとして使うことがおすすめです。ベースカラーは白や淡いグレーにすれば、空間全体の印象を明るくできるでしょう。
無機質な印象になりすぎないよう心がける
モダンスタイルは、無機質な素材の質感を活かしたシンプルなコーディネートが特徴ですが、ミニマルさを追求しすぎないことも重要です。寒々しい雰囲気になってしまうのを避けるために、家具を選ぶ際は無機質な印象になりすぎないよう心がけましょう。
例えば、柔らかなファブリックや、曲線的なデザインの遊び心のあるインテリア小物などを取り入れることで、温かみのある開放的な空間づくりが叶います。クッションや照明などを選ぶ際も、無機質な印象になりすぎないか気をつけてみましょう。
木材などの自然素材を活かした家具も、空間の印象をやわらげてくれます。ただし、使いすぎるとナチュラルな風合いが強くなるため、バランスに注意しましょう。
ほかにも、観葉植物を置いたり、絵やフォトなどを飾ったりすることで、暗く無機質な印象になるのを防ぎやすくなります。好みのアイテムを探して取り入れてみましょう。
生活感が出ないよう気をつける
モダンスタイルでは、生活感が出ないように気をつけることもポイントです。生活感が出るものは扉付きの棚の中に収納するなど、目につかないように整理しましょう。ティッシュのように出しっぱなしにすることが多い日用品は、おしゃれなケースに入れることがおすすめです。家電のケーブルがごちゃごちゃとしていると生活感が出てしまいやすいため、できるだけ配線を隠すようにしましょう。
また、余白を保つことを心がけながらレイアウトをすることで、センスの良いメリハリのあるコーディネートを実現できます。ホテルのような雰囲気をイメージしながら部屋のインテリアを考えるのもおすすめです。