3LDKはどのような部屋?
まずは、3LDKの間取りについて解説します。「マンションに多い間取り」というイメージが強いかもしれませんが、戸建てにも多く採用されている間取りの一つです。
3LDKは、普段使う頻度が多いリビング・ダイニング・キッチン(LDK)のほかに、自由に使える居室が3つある間取りを意味します。3人家族なら1人ひとりに個室を割り当てられるため、ファミリー層に人気の間取りとして知られています。
子どもがいない家庭やカップルで住む場合は、2LDKを選ぶ方も多いかもしれません。しかし、3LDKなら、個室を寝室のほかに書斎や仕事部屋などを作ることも可能です。人を家に招くのが好きな方は、1部屋をゲストルームとして使用するという方法もあります。必要に応じてさまざまな使い方ができるため、暮らしがより豊かになるでしょう。
1人や2人暮らしの方が3LDKに住む場合、普段使わない部屋ができるかもしれません。空室では好きな洋服やブランド品を飾ったり、プロジェクターを設置しシアタールームを作ったりするなど、趣味に合わせてコーディネートする楽しみ方があります。
3LDKの部屋に家具やインテリアを置くポイント
家具やインテリアをどう配置するかによって、お部屋の雰囲気や生活のしやすさが変わってきます。ここでは、3LDKのお部屋に家具やインテリアを配置する際、念頭に置いておきたいポイントをご紹介します。
LDKへの動線を意識する
共用部分になるLDKへは、どの部屋からでも入りやすくなるようレイアウトすることが大切です。LDK以外にも、玄関や洗面所などへの動線も意識するとなお良いでしょう。人の出入りが多いところやすれ違いが起きやすい場所、クローゼットなど収納スペースの前にはなるべくものを置かないよう注意してください。
玄関側からLDKに入室した際に、部屋がごちゃごちゃした印象にならないよう家具を配置するなど、さまざまな視点からバランスを見ることをおすすめします。動線上にものを置かないようにすると、開放感のある部屋になります。
部屋ごとにコンセプトを決める
来客が滞在することが多いLDKは、清潔感があり片付いている印象を目指すと良いでしょう。家具の色や素材をそろえると、統一感のある居心地の良い部屋になります。部屋を広く見せたいときは、テーブルやチェアの足元がすっきりしたデザインのものを選ぶのがおすすめです。また、好きなものを無秩序にレイアウトしてしまうと、閉塞感のあるお部屋になってしまうためバランスに注意しましょう。
それぞれの個室を違うコンセプトでコーディネートできる点は、3LDKのメリットといえます。子ども部屋はカラフルなインテリアや家具を選び、夫婦の寝室はモノクロのインテリアや家具で統一するなど、それぞれの好みのコーディネートを楽しめます。
シンプルにまとめてもいいですが、観葉植物やラグ、照明、壁紙などにこだわってみるのもおすすめです。お部屋のアクセントになり、ぐっとおしゃれな雰囲気になります。
3LDKの部屋の家具やインテリアの配置レイアウト例
家具やインテリアをレイアウトする際は、どのような空間を演出したいかをしっかりイメージすることが大切です。ここでは、3LDKのお部屋の素敵なレイアウト例をいくつかご紹介します。
レイアウトの例①
最近の物件は賃貸・戸建て問わず、開放感のある大きなリビングダイニングが人気なので、3LDKの場合、LDに面してスライドで仕切る多目的部屋を設ける場合が多いです。普段は扉を開放して大きなワンルームで使用し、来客の際は扉を閉めて独立した部屋にも出来るので便利な仕様ですが、一方で広々したLDは空間が余ってしまって寂しい印象のお部屋になってしまうことも…。
例えばソファを壁から離れた位置にレイアウトする場合、ソファの後ろの余ったスペースに棚やシェルフを配置して収納コーナーに活用するのがおすすめです。子供のおもちゃやリビングでよく使う物を収納すれば、リビング全体がすっきり片付き、垢抜けた印象になります。空間の間仕切りとしてもメリハリが出て、見せる収納のインテリアも楽しめます。
[幅]244cm[奥行]114cm[高さ]73cm
レイアウトの例②
昨今のテレワーク・在宅勤務の需要に伴って、自宅に仕事部屋や書斎を検討されている方は多いのではないでしょうか。仕事や趣味だけに集中したい時は、生活空間と切り離して個室部屋を設けることをが望ましいです。個室があることで作業に集中でき、必要な資料や道具は1カ所にまとめることが出来ます。仕事部屋のレイアウトや家具・インテリアを決める際は、はじめに扉や窓、コンセントの位置などを確認してから、最適な配置場所を決めましょう。大まかなレイアウトを決めてから、自分に合ったサイズ・機能を持ち合わせたものを家具・インテリアを選ぶと居心地の良い空間を作りやすくなります。自分好みのデスクやチェア、インテリアを自由にコーディネートして、モチベーションと作業効率をあげる空間作りを楽しみましょう。
[幅]70cm[奥行]70cm[高さ]114~124cm
レイアウトの例③
子育て中の家族にも3LDKの間取りが人気です。子供部屋を作れる部屋数があるので、子どもの年齢や人数に応じてお部屋の使用方法を考えてみましょう。
幼少期はそれぞれの部屋が無くても遊ぶスペースと就寝する場所があれば生活できますが、思春期になればそれぞれ自分の部屋が必要になってきます。3部屋あるので1部屋は夫婦の寝室として、残りの2部屋は子ども部屋として、それぞれに部屋を与えることもできますし、8帖以上の部屋で出入口を2か所設けておけば、真ん中で仕切って将来的に個室に出来るようにすることも出来ます。子供部屋のレイアウトのコツは将来を考慮した家具選びをすることです。子供が大きくなってからも使用できるデザインか、物が増えても対応できるか等長く使用できる家具選びをしましょう。
また、部屋の中央に床が見えるようにすると空間が広く感じるので、部屋の隅に2段ベッドやべッド下に収納・勉強スペースがある高さのある家具を選択すると、立体的に空間を活用できます。
[幅]210cm[奥行]107cm[高さ]150cm
[幅]42.5cm[奥行]52.5cm[高さ]78cm
3LDKのインテリアの配置は動線とコンセプトを意識しよう!
ファミリー向けのマンションや戸建てに多い間取り、3LDKの特徴やレイアウトの参考例、おすすめの家具などをご紹介しました。3LDKに家具やインテリアを配置する際は、動線の確保とコンセプトに合った家具選びが大切です。個室のレイアウトは、理想の部屋の雰囲気をしっかりイメージして好みのインテリアをそろえれば、落ち着ける自分だけの空間に仕上がるでしょう。人が集まるリビングやダイニングスペースは、玄関や各部屋への動線の確保が大切です。インテリアは落ち着いた色・デザインのものを選ぶと、長く親しみやすいお部屋になります。